人材不足につながる原因を介護職員採用時の困難さから探る

介護職が人材不足となってしまう様々な原因

介護職不足になってしまう原因

人材不足への道

人材不足への道

厚生労働省の予測によると、団塊の世代が75歳以上になる2025年には、介護職員として働く人材が約38万人不足すると言われています。現時点でも人材の確保が難しい介護職ですが、これからますます、採用が困難になっていきます。少子高齢化で、若い世代の人口が少ないことが大きな要因でもあります。ですが、他にも介護職の人材不足につながる原因があるのです。

就職希望者が少ない

介護職の人材不足の最も大きな原因は、介護職に就こうとする方が少ないことが挙げられます。なぜ、介護職に就く方が少ないのでしょうか?それには、介護職に対するイメージが大きく影響しています。
まずは、賃金が少ないというイメージです。一般に、介護職は賃金が低いイメージがあります。厚生労働省の2013年のデータから介護職の年収を見てみます。男性介護職の場合、20代前半で258万円、50代前半で407万円。女性介護職の場合、20代前半で270万円、30代前半で311万円。これを低いと見るかどうかは、比べる業種にもよります。単純に考えてみると、実際のところ必ずしも大幅に低いわけではないのです。
次に、労働条件が良くないというイメージです。介護職は、労働条件に対するマイナスイメージもあります。例えば、夜勤、休日出勤、労働時間が長いこと。インターネットの検索などからも、「介護職の労働条件は良くない」と書かれているものがたくさん出てくるのです。
さらに、社会的なイメージが悪いことです。「介護職は、きつい、汚い、危険」と言われ、社会的イメージがあまり良くありません。また、介護職は大変だというイメージが先行してしまい、就職先として選ばれない現状があります。このように、真偽に関わらずイメージだけで判断され、介護職に就く方の減少へつながっているのです。

離職率が高い

介護職が人材不足になるもう1つの原因として、離職率の高さがあります。この離職率のもととなる要因にもいろいろあるのです。
まず、夜勤の勤務時間が長いこと。夜勤があると、夕方から翌朝まで長時間勤務になります。16時間連続勤務もめずらしくありません。仮眠が取れる、勤務が2日間に渡るなどの理由で、長時間勤務とはみなされないのです。
次に、身体を壊しやすいこと。介護の仕事は、重労働です。排せつや入浴の介護など、利用者の身体を持ち上げたり支えたりすることもあります。気をつけていないと、自分の身体を壊してしまいます。
そして、人間関係が難しいこと。介護職は、様々な年齢の介護職員が多く、多様な方々と一緒にチームを組んで働くことになります。上手くいく場合は良いのですが、合わない方が一緒な場合はストレスとなってしまいます。利用者との関係も含め、コミュニケーション能力がないと、人間関係でつまずき、離職する場合も多いのです。
さらに、女性特有のイベントとの両立が難しいこと。女性の場合は、妊娠により、身体的・体力的に今まで通りの仕事ができなくなり、退職を選ぶ場合が多くあります。結婚や出産後も、同じように仕事を続けることが難しいと考えている方が多いのです。男性の場合においても、結婚を機に、将来のことを考えて、賃金の低さなどを理由に転職をする方もいます。
最後に、昇給率が低いこと。長年勤めても昇給しづらいという理由から、転職を選択するのです。 様々な要因が絡み、離職や定着しない状況が生まれています。この現状から、介護職の人材採用は大変厳しくなっているのです。

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