採用に悩む介護施設の人は必見!数値で見る採用状況

数値で見る人材確保の現状

有効求人倍率と採用率

有効求人倍率と採用率

介護職の有効求人倍率を見てみると、平均しておよそ3倍を超えており、月によっては4倍となることがあります。単純に計算すると、100人の働き手に対して300~400件の仕事の求人がある状態です。他職種の有効求人倍率の平均が1.5倍程度であることを考えれば、いま介護職は空前の売り手市場と言えるでしょう。
有効求人倍率には大きな差が生じている一方で、2017年の採用率は17.8%と他業種の平均とそう変わりません。これだけの求人倍率でありながら、採用率のアップに繋がらないのは、企業側と求職者側、それぞれのニーズが噛み合わないことが原因と見られています。

離職率と勤続年数

離職率が高いイメージのある介護業界ですが、2017年の離職率は16.2%とそこまで高くありません。注目すべきは離職率そのものよりも、勤続年数との関係性です。介護業界では就業から数年内での離職率が高い傾向にあります。2017年のデータを見ても、勤続1年未満の人達がもっとも高く38.8%、1~3年目までは26.4%。また、「介護職」というくくりの産業計で見る勤続年数の平均は11.9年ですが、「ひとつの職場」という単位で見る平均は5~6年なのが現状です。どちらの結果からも定着率の低さが浮き彫りになっており、定着率を上げることが今後の介護業界の課題と考えられています。

増加し続ける人材の不足感

公益財団法人介護労働安定センターの『平成29年度 「介護労働実態調査」の結果』によると、従業員の過不足調査で「職員が不足している」と感じている施設は全体の66.6%を占めています。この不足感は4年連続で増加し続け、不足の原因として「採用が困難である」と認識している施設は88.5%に上ります。現在、売り手市場の介護業界では、同業他社間における人材の獲得競争が激化中です。少ないパイを取り合う形となり、良い人材に巡り会える機会が少なくなっていることが、採用が困難な理由として考えられています。

採用コストはどのくらい?

次に、人材を採用するにあたり、どれぐらいのコストが必要かを見ていきましょう。下記に求人応募にかかる媒体ごとのおおよその費用を紹介しています。

・折込チラシ、フリーペーパー、新聞など→5万円~が目安
・求人サイト→閲覧数や掲載期間などによって、数万~数百万と幅が広い
・ハローワーク→無料
・人材派遣会社→採用時のコストはかからず、社員を派遣後に派遣料が発生する。派遣料は時給換算で相場のおよそ1.3倍が目安
・人材紹介会社→採用が決定した人材の年収の30~35%を報酬料金として支払う

費用を安く抑えたいのであれば、折込チラシやハローワークが建設的です。コストはかかっても良い人材を雇いたいという希望が強ければ、施設との相性や必要なスキルなど、要求を満たした人を紹介してくれる人材紹介会社をおすすめします。

参考資料:

公益財団法人介護労働安定センター 『平成29年度 「介護労働実態調査」の結果』

こちらの記事がおすすめ!

人材紹介サービスを取り入れるメリット

介護職の人材採用の力強い味方になるのが、人材紹介サービスです。キャリアコンサルタントのサポートにより、優良な人材の確保が可能となります。求人募集の経費削減や採用に費やす時間の短縮にもつながります。MORE

介護職採用のコツを紹介!

介護職は、今後とても重要な職種となります。「超高齢社会」を迎える2025年。その時、介護職の人材不足は目に見えています。それに対応するために、様々な取り組みがあるのです。そして、より良い人材採用をするためのコツをいろいろな目線から見てみましょう。実際の介護職採用の参考となる情報をお伝えしていきます。【お問い合わせ先】